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ボーダーコリーを飼う上での注意点
■ボーダーコリーを育てるのにベストな環境
ボーダーコリーは、運動能力が非常に高い、活発な犬種です。
そのため、運動能力に見合うだけの、それ相応の運動量が、
必要となります。
ボーダーコリーを飼う場合には、ワンちゃんと一緒に毎日楽しく
運動ができる、活発なボーダーコリーに付き合うことができる方
が向いているといえるでしょう。
室内でもボーダーコリーを飼うことは可能ですが、その場合でも、
ある程度の活動スペースは必要となります。
できることなら自由に動き回ることができる、「庭」などがある環境
の方がベターであるといえるでしょう。
毎日の運動では、朝夕の1日2回の散歩を行うことが通常です。
また、ボーダーコリーの旺盛な好奇心や作業意欲を満たすために、
いわゆる散歩だけではなく、例えばボールやディスクなどを使った
トレーニングのようなものや、頭と体の両方を使う活動、さらには、
何かの仕事のようなものを与えてあげるとよいでしょう。
最近、人気となっている、アジリティやフライングディスクなどの
競技会を1つの目標にするのもよいのではないでしょうか?
実際、各種競技会では多くのボーダーコリーが活躍をしています。
このように、とても活動的な犬種なので、逆に言えば
「家の中でゆっくりと静かに愛玩犬として可愛がりたい」
という飼い主さんにはあまりおすすめできない犬種と言えます。
■訓練性能の高さゆえ、しつけはしっかりと行う必要あり!
牧羊犬らしく、非常に賢く、しかも運動能力もずば抜けて優秀なボーダーコリー
飼い主に従順かつ忠実な犬種で、飼い主の指示に従って運動や仕事をすることを好みます。
子犬時代はとても可愛らしく、ついつい他の小型犬のように甘やかしてしまいがちです。
しかし、ボーダーコリーの場合は、子犬時代にしっかりと「しつけ」が
行えるかどうかが、とても重要です。
頭が良いだけに、ズル賢いところもありますので、イタズラも日常茶飯事です。
そんなイタズラっ子と向き合いながら一緒に生活していく覚悟が必要なのです。
しつけの際は、間違ったことを教えないようにしてください。
(まだ子犬だからといって、問題行動に対して注意やしつけを行わないなどです。)
子犬の時に、間違った事を教えてしまうと、それが彼らの教本となり、
どこまでも間違った道を歩む事になりかねません。
知能とともに、高い運動能力も備えた犬種ですので、その間違ったしつけが元で、
凶暴化したり、噛み癖がついたりしたら、それこそ手に負えないものとなってしまいます。
こういったことが原因で、途中で手放す飼い主も多々いるのが現状です。
そうならないために、性格や特徴をよく理解し、しっかりとしたしつけを行い、その魅力を
さらに引き出せれば、賢く従順なパートナーとしてこの上ない存在になるに違いありません。
■ボーダーコリーのお手入れ方法
◎ ブラッシング・耳のお手入れ
皮膚病予防のため、ピンブラシを使い、週に2回ほどブラッシングしましょう。
換毛期にはより入念な手入れが必要です。(毎日が望ましい)
ブラッシングには皮膚のマッサージ効果もあり血行も良くするメリットもありますので、
コミュニケーションの一つとして最低でも週に一度は行って下さい。
ブラッシングの際は皮膚を傷つけないよう、力をいれず優しく当てるようご注意くださいね。
ボーダーコリーの耳は、垂れ耳、立ち耳、半立ち(半垂れ)耳と様々です。
立ち耳の子はムレることは少ないですが、それでも1ヶ月に1回は綿棒でお掃除を
してあげましょう。(市販のイヤーローションを用いるとよい。)
放っておくと耳からにおいがすることが良くありますが、掃除をしてあげれば解消できます。
◎歯みがき
健康な歯は真っ白で、歯ぐきはピンク色をしています。
ただ、手入れを怠ると、歯は黄ばみ、歯ぐきは黒みがかって悪臭を放つようになります。
この状態で放っておくと、歯槽膿漏を引き起こし最悪、歯がなくなってしまいます。
歯みがきは子犬のうちから慣らしておくことが重要です。
歯石がたまった場合は、全身麻酔をして手術をしなければ除去ができません。
(全身麻酔はワンちゃんにとっては、非常にリスキーです。)
できるだけ毎日、やわらかい歯ブラシや濡れたガーゼで、
歯と歯ぐきをこすってあげてください。
本当にこれを行うだけで、口臭は減り、歯が老後も残るようになります。
食事の話になりますが、ドライフードをできるだけ食べさせるようにしてください。
ウェットフードは、歯みがきをしても汚れが落ちず、歯槽膿漏になる確率が高いです。
◎ つめきり
つめ切りは、できるだけ頻繁に行うようにしてください(できれば週1、最悪月1)。
犬は爪のなかに神経と血管があり、放っておくと爪と一緒に伸びてくるからです。
この状態でつめ切りをすると、キャンっと悲鳴をあげ、血も出てきます。
また、つめを伸ばしたままにしておくと、肉球にくい込み、
歩くごとに痛みを感じるようになってしまいます。
慣れないうちは、トリミングの際にカットしてもらうか、
健康診断兼ねて動物病院で切ってもらうというのも一つの手です。
◎ トリミング、シャンプー、肛門腺絞り
基本的に、ご自分でやるのが面倒な場合は、シャンプー、つめ切り、
肛門腺絞りともにトリミングサロンに依頼するのが一番簡単です。
この場合、1ヶ月~1.5ヶ月に1回は連れて行ってあげるようにしてください。
ご自分でやる場合でも、シャンプーは月に1~2回が目安です。
シャンプーのしすぎはかえって毛や肌を傷めてしまうので注意しましょう。
(シャンプー、リンスは必ず犬用のものを用いるようにしてください。)
ぬるめのシャワーを用い、水圧を低くして足先からゆっくり洗っていきます。
洗う順番は、足→おしり→体→頭の順がオーソドックスです
(目や耳のなかに水が入らないように十分注意してあげてください)
おしりを洗う際に、ついでに肛門腺も絞ってあげるのがおすすめです。
定期的に絞ってあげないと炎症を起こす場合があります。
最後にさっきと逆の順番で、頭→体→おしり→足先の順に洗い流していきます。
すすぎ残しがないようにしっかりと流して、最後はドライヤーで完全に乾かします。
ドライヤー中に空気を入れながら、ブラッシングするとふんわりとした毛に仕上がります。
■ボーダーコリーがかかりやすい病気
ボーダーコリーは、遺伝性疾患が多いことで知られています。
これらの病気について、少しでも知識があれば、それを未然に防ぐ事ができたり、
早期発見によって、大事にいたることなく元の生活に戻れるかもしれません。
ここでは一部しか紹介出来ませんが、少しでもお役に立てたらと思います。
◎ 股関節形成不全
(症状)
遺伝や後天的な要因によって、股関節が正常に形成されない病気です。
座り方がおかしい・足を引きずる・痛がるなどで歩行に障害が出て、
運動を嫌うようになった場合はこの病気の疑いが高いです。
早ければ4ヶ月頃から症状がでます。
治療は、軽度ならば内科的治療ですが、重度になると外科手術を行います。
手術にもいくつか種類がありますが、特に効果が認められているのは、
人工関節を装着する手術です。
(対策)
遺伝的なものの場合は、親犬にそういった病気を持っていないか調べてから
子犬を迎える準備をすること。
後天性の場合は、肥満により、成長過程の股関節に負担をかけることが主な原因です。
小さい頃からしっかり食事を管理し、栄養過多にならないようにしましょう。
◎ コリー眼異常(CEA)
(症状)
遺伝性の疾患で、コリー、シェルティー、ボーダーコリー、オーストラリアンシェパード種等に
みられる特異な病気です。
視神経と網膜の発達異常が原因で、軽度の場合はほとんど症状がありませんが、
重症化すると、網膜剥離や眼内出血を起こして視力障害を生じたのち、失明にいたります。
現在有効な治療法はありません。
(対策)
遺伝的疾患なので、予防法はありません。
生後5~7週間ほどで検査をし、キャリアである犬を繁殖に用いないなどして、
根絶していくしかありません。
検査をすべての犬達の義務として考え、この病気のなくす努力をする事が、
現在の課題と言えます。
◎ セロイド リポフスチン症(CL)
(症状)
ボーダーコリーに1/1800の確立で発症する、神経細胞を冒す遺伝性の脳疾患です。
生まれてから1年半ほどは普通と変わりませんが、2歳頃に突然発症します。
伝染性はありませんが、発症すると致命的で、手術や服薬などでは治らず、
現時点では有効な治療方法がありません。
症状としては、視覚障害、方向感覚の喪失などの運動障害や、恐怖心にあおられ、
凶暴化するなど、様々です。こうした兆候が現れると、急速に症状が進行します。
この病気のキャリアを持つからといって、発症しなければなんら普通の犬と変わりはありません。
(対策)
遺伝性の病気ですので、予防法はありませんが、この病気を持つキャリア同士の交配は
絶対に避けるなどして、次世代にこの憎っくき病原を受け継がせないようにする努力が大切です。
